■ 抄録・要旨
| 化学物質管理制度のなかで、持続可能な社会構築の重要な構成要素の一つである自然との共生を実現するために、生態系あるいは生物への影響(生態影響)対策に早急に取り組むことが求められている。問題になりそうな化学物質に対して個別には対応しきれず、複合汚染も懸念されるため、簡易なバイオアッセイによってスクリーニングするのが妥当である。米国では排水の総合管理にWETが導入され、わが国でも検討がはじまっている。生物指標とバイオアッセイを環境基準の補助項目として標準化することで、化学物質の生態影響を未然に防ぐための環境管理を飛躍的に発展させることが期待できる。
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